【介護タクシーでマンションに帰宅】エレベーターにストレッチャーは入れるの!?
寝たきりの方や急病・怪我によりストレッチャーを使って移動したい方をマンションなどの高層階から降ろす/上げる際、エレベーターの広さ(タテ方向の奥行き)が問題になる場合があります。
方法としては3つほどあり、一つ目はエレベーターに乗る間だけ車いすに乗り換えて頂く方法。しかし短時間でも椅子に座る体勢をとれない方もおられます。二つ目は布製の担架を使い二名以上で保持してエレベーターに入る方法。これは患者様の体が屈曲する体勢になることや介助者の歩行による身体の揺れなど患者様への負担が大きくなります。また介助者を一名追加することで追加料金が発生します。
そこで3つ目の方法ですが、エレベーターの奥の開閉式トランクを開けてストレッチャーのまま乗り込む方法です。
マンションのエレベーターは大体引越しの大型荷物の搬入時などに壁面が傷つかないようにフェルト状の保護カバーが貼り付けてあります。それを剥がすと緊急時用のトランクルームが現れることがあります。緊急時とはまさに救急隊などが患者移送のためストレッチャーを入れる時やご遺体を搬送する際の棺を運ぶなどの時です。しかしそのトランクルームは通常施錠してあり鍵を所有していないと開きません。鍵はマンションの管理人さんや管理組合が保管していることがほとんどなので、夜間の急な使用時には使えないということになりかねません。

このトランクはEMTRというもので、Emergency Medical Trunk Roomの略です。この文字が刻印された鍵は全国共通の鍵であり、この鍵があれば全部のエレベーターで使えます。つまり、救急隊員がこの鍵を持っていれば、全国どこのマンションのトランクルームでも開けられるのです。厳密に言えば全てのエレベーターにトランクルームが付いているわけではないし、建設時期により鍵が一種類ではないこともありますが、弊社はこの鍵を三種類所有しており大体のトランクルームを開錠することができます。
本日も救急病院からご自宅マンションまでの患者様をストレッチャー移送しましたがEMTRを使用して無事宅内ベッドまで移送することができました。

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